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台帳V9.00.29 社保新様式で被保険者選択フォームが閉じる事象について

2018年5月15日に台帳はV9.00.29へとバージョンアップし、社会保険関係の新様式に一部対応しました(バージョンアップ詳細はこちら)。
下記「現象確認環境」で台帳V9.00.29を起動し、社会保険関係の新様式を作成すると、被保険者選択時にフォームと様式画面が閉じてしまうなどの現象が確認されました(2018/5/28時点)。
また、「台帳」V9.00.30以上では「通信エラーが発生しました。マイナンバーを取得することができませんでした」というメッセージが表示され、マイナンバーを入れて新様式を作成することができません。

現象確認環境

ネットワーク環境:
 一部のNAS(SMBv1を使ったNAS)
 ※SMBはWindows間でファイルを共有する仕組みです。

OS環境:
  「Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)」を適用したパソコン

上記のいずれにも条件を満たした場合、現象が発生します。

発生個所および現象

現象①:
被保険者選択時にフォームと様式画面が閉じてしまう現象

処理ファイル【取得関係】【喪失関係】
・健康保険 厚生年金保険 被保険者資格取得届/厚生年金保険70歳以上被用者該当届
・健康保険 厚生年金保険 被保険者資格喪失届/厚生年金保険70歳以上被用者不該当届
・厚生年金保険 被保険者資格喪失届/厚生年金保険 70歳以上被用者該当届(70歳到達届)
・健康保険 被扶養者(異動)届/国民年金 第3号被保険者関係届
・国民年金 第3号被保険者関係届

現象②:
公文書がアップロードできず「公文書アップロード情報が取得できませんでした」とメッセージが表示される現象

・電子申請送信済みリストの「公文書アップロード」ボタンクリック時
・台帳MENUバー>「Cellsドライブ」タブ>「公文書アップロード」クリック時

現象③:
一部の様式PDFが「印刷」ボタンをクリックしても反応しない現象(2018.5.28確認)

・雇用保険資格取得届
・雇用保険資格喪失届
・雇用保険資格喪失届(移行処理用)
・雇用保険個人番号登録変更届

対処方法

本現象に関して、Microsoftへ確認しましたところ以下の回答がありました。
「SMBv1の利用はWindows 10 Fall Creators Update(バージョン1709)以降の環境下では非推奨となりサポートされなくなっています。」

Microsoft サポート関連サイト情報はこちら

今後、弊社がご案内できる対処方法は以下の通りとなります。

対処方法①

NASの設定を、SMBv2.02以上に変更してください。
設定の確認やバージョンアップ方法はNASの各製造メーカーへご確認ください。

 参考例:buffalo社 SMBv2.02を有効にする方法

機種およびメーカーによっては、SMBv2.02以上への設定切替を提供していない場合がございます。その場合は、下記対処方法②③のいずれかの対応をご検討ください。

対処方法②

SMBv2.02以上のWindows共有に対応したNASへの交換

対処方法③

WindowsUpdateの更新を一時的に停止する方法はこちら
※Windows10バージョン1803の適用前に限ります。

取り急ぎの対処方法

2018年7月13日時点において、2018年7月のWindows Updateを適用すれば解消することを確認しております。
上記対処方法のうち①②が適切な手段となりますが、いずれもすぐに実行することが難しい場合は、Windows Updateを手動でダウンロードし、適用なさってください。

なお、この方法は一時的な対処方法になります。
SMBv2未満のサーバーは既にマイクロソフト社が動作保証していない規格であるため、上に挙げた現象が2018年7月のWindows Updateで解消されたのは偶発的なものと考えられます。

今後のWindows Updateによって台帳の動作について再び問題が発生する可能性が十分にあり、もとよりセキュリティの脆弱性も報告されている古い規格ですので、どうぞお早めに上記対処方法のいずれかを実行なさってください。

参考:Windows Update の利用手順 ― Microsoft

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